ゲートキーパー研修~子どもの心のサインを見逃さないために~

広島県公認心理師協会よりご案内頂いた『ゲートキーパー研修』に参加しました。

ゲートキーパーとは、”悩んでいる人に気付き、声を掛け、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る”役割を持っています。

セラピストだけでなく、一番身近な家族や近所の方にもゲートキーパーになっていただきたいと思います。

 

何度かゲートキーパーの講座は受けた事がありますが、講座から離れると忘れてしまう事もあるので受講しました。

今回は、医学博士 高橋聡美先生からオンラインでご教授頂きました。

 

新たな事として、大人の自殺者は減っているのに対し、子供の自殺者は増えていると言う事です。

1つの困り事だけで死にたくなるわけではなく、いろんな事が連鎖して起きます。

もし、様子がおかしいなと思ったら、「様子が変だね」と声掛けをしてみるのも良いかと思います。

 

そして、「死にたい」とか、リストカットをしている事を知った時、否定をせず、叱らず、丸ごと受け止めて、話を聞いてあげる事が大事です。

気持ちをサポートしてもらえると思えると、子どもが死にたいという葛藤を乗り越える支援に繋がっていきます。

また、ゲートキーパーも一人で抱えず、必要に応じて、病院やカウンセリングなど、専門家に繋げる事が出来ます。

 

今回、新たに言葉として知ったのが”ガッデム・シンドローム”という、自殺未遂者に抱きがちな気持ちがある事です。

「どうせ死ぬ気もないくせに」とか「医療費の無駄遣い、全額自己負担にしたらいいのに」とか「迷惑」と言う気持ちが湧く事を言います。

心が冷たいのではなく、そういう支援者自身が抱えている不満や不安、不快感への一種の不適切な解消法なのだそうです。

そういう気持ちがあるという事を知っておくだけでも、支援者が自分を責める必要がないので、冷静に対応できるかもしれません。

 

また、知っておいたら良い内容として、”スプリディング”というのがあります。

死にたい気持ちを持っている人側ですが、

「みんなが助けてくれる」と言う頼りにする気持ちと、「みんな最低だ」とこき下ろす気持ちの葛藤が常にあり、行ったり来たりする事です。

これをどうするというのではないのですが、そういうのがあるという事を知って、支援に当たるのがいいのかなと思いました。

 

子どもの相談者は、統計を取ると、母親が一番だそうです。

そして、一番気を遣って思いが言えなくなるのも母親だそうです。

 

やはり私が思う事は、悩みを抱えている子どもも、相談を受けた人も、一人で抱えず、みんなで大事な命を守っていける事かなと思います。